劣等感


(劣等感の症状について)

口下手だったり、内向的だったりする自分の性格に劣等感を感じているということも、他人怖がりに悩んでいる時には良く見られることになります。

この内向的な性格に対する劣等感は他人怖がりに悩んでいる時に共通して見られる症状だと言って良いと思います。

自分が内向的な性格であると感じ悩んでいる時は、この原因を調べようとして心理学や哲学などの本を読んだりすることも多いものです。

また、内向的な性格を変えようとして性格改善のハウツー本とか催眠、宗教関係の本にのめりこむ事も多いように思います。

また、内向的な性格でもやっていけるような仕事がないかと考え、調べることも多いと思います。

しかし、こういう内向的な性格に伴う劣等感に引きずられて行動してしまうことは、逆に余計に悩みを深くしてしまうものなのです。

また、背が低いとか、顔が醜いということで、身体的な面で劣等感を感じることも多いものですが、他人怖がりに悩んでいる場合には、こういう身体的な面よりも、人前で上手く話せないといった性格に関する劣等感が強く出てくる傾向にあると思います。

そしてこの劣等感のために、顔が赤くなったり、手が震えたりした時に、人がこれを見て変に思っているとか、嫌われたり避けられていると感じてしまうことも多いものなのです。

森田療法では、これを「劣等感的投射」と言っていますが、この「劣等感的投射」のために、ますますみじめになったり、辛い思いをしてしまっているものなのです。



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